室町時代の最初期 応永年間（1394年～1428年）に描かれた胎蔵曼荼羅 釈迦院・釈迦十大弟子の三図像です。
図像の名称は向かって左より、阿難（あなん）、迦栴縁（かせんねん）、優波離（うばり)です。

この曼荼羅は民間に出て切断された品ですが、切断前に室町時代最初期の応永年間の記銘があったことが知られています。
室町時代の目の粗い画絹に描かれていながら図像の線描は極めて正確です。
線描の美しさ、確かさにおいては、鎌倉時代の作例と比較しても見劣りがしません。

サイズ
本紙 縦54㎜、横78㎜
額 縦136㎜、横187㎜

保存状態
本紙に時代の傷みがあります。詳しくは拡大画像をご覧ください。
額は簡易額です。

書写年代、尊名の解っている品です。
是非ご検討ください。

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拡大画像です。図像の線描の確かさがおわかり頂けると思います。